東花園だより 第16号〜那智勝浦町の家族葬情報誌

東花園だより第16号

【松本支配人の美味ランチ】は「食べ処 益栄丸 番屋」様です。

【葬祭まめ知識13】「霊柩車を見たら親指を隠す理由と由来」

 「霊柩車を見たら親指を隠しなさい」という話を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。親指を隠す理由としては「親の死に目に会えなくなる」「親が早くなくなる」など不幸を連想させる内容が一般的です。
 一説によると霊柩車が導入される以前から、人が亡くなったそばで親指を隠す習慣があったそうです。人が亡くなった後、霊魂が親指の爪の間から入らによう、自分の身を守るために親指を隠したのが由来と考えられています。また親指の「親」が父親・母親に結びつき親を不幸から守るための習慣になったという説もあります。
これらは価格的根拠もない迷信とされていますが、今でもひそかに習慣にされている方はいらっしゃるかもしれません。

 時代の流れとともに霊柩車のすがたも変化しています。装飾が施された昔ならではの宮型霊柩車は減少し、シンプルな洋型霊柩車が広く普及するようになりました。葬儀の簡素化、歯を連想させることに対する周囲への配慮が主な理由とされています。
 親指を隠す習慣と霊柩車の変化。死に対する畏怖の気持ちは、時代を超えて様々な形に現れています。